【予防策は?疑わしい時は?】インフルエンザ対策方法

あらためて知っておきたい「インフルエンザ」とは

38℃以上の高熱、咳、喉の痛み、全身症状が急激に表れる
咳や喉の痛みなど、風邪と似た症状もあるインフルエンザ。風邪との症状の違いは、咳や喉の症状に加えて38℃以上の高熱が出ること、頭痛、関節痛や筋肉痛などの全身症状が出ること、そしてこれらが急激に表れることが挙げられます。

飛沫感染と接触感染でうつっていく
インフルエンザはウイルスに感染することによって発病します。感染経路としては、感染者のくしゃみや咳、つばなどによって放出されたウイルスを吸い込んでしまう「飛沫感染」、感染者の咳やくしゃみの飛沫が付着したドアノブやつり革などに触れてしまい、その手で目や口に再び触れることで粘膜を通じてウィルスが体内に入ることで感染する「接触感染」があります。

予防接種をしていても発病することがある
インフルエンザの予防接種をしていれば、特に対策をする必要はないと考えてしまいがちです。しかし、厚生労働省によると「現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果がある。」とされています。予防接種をしていても、その上できちんと予防対策をすることが重要なのです。

インフルエンザ予防のための5つの習慣

1.帰宅時、調理前、食事前など正しい手洗いを心がける
ウイルスをしっかり洗い流すためには、水だけでなく石鹸での手洗いが欠かせません。爪は短く切っておき、時計や指輪も外して洗うのが望ましいでしょう。詳しい手の洗い方については、厚生労働省の「インフルエンザの感染を防ぐポイント『手洗い』『マスク着用』『咳(せき)エチケット』」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200909/6.html別ウィンドウで開く)をチェックしてみてください。

2.バランスの良い食事と十分な睡眠で免疫力を保つ
インフルエンザは体の免疫力が低下していると、かかりやすくなったり、重症化しやすくなったりします。普段から、食事ではさまざまな食品をバランスよく食べましょう。免疫細胞や抗体の原料となるたんぱく質が多い肉・魚、豆類、卵、乳製品など、免疫力を高める野菜類(緑黄色野菜だけでなく、淡色野菜も免疫力を高めます。)、腸内環境を整える発酵食品、体のエネルギーとなる炭水化物が多い主食類などを中心に、毎日できるだけ多くの種類の食品を摂れるよう意識してみてください。また、しっかり睡眠をとることで免疫力を保つようにしましょう。

3.毎年、予防接種を欠かさない
発病を絶対に防げるものではないとはいえ、予防接種をすることで発病の可能性を抑えたり、発病したとしてもその後の重症化を防ぐことができます。また、インフルエンザワクチンは毎年、流行予測に基づいて作られています。「昨年打ったから」と安易に考えず、毎年、予防接種を欠かさないようにしましょう。
予防接種の回数は、13歳未満の方は2回、13歳以上の方は1回とされています(医師の判断で13歳以上の方が2回接種することもあります)。健康保険の適用外となるため、費用は医療機関によって異なりますが、市区町村によっては接種費用の公費負担や助成を実施しているところもありますので、お住まいの地域の情報を確認してみてください。

4.室内の湿度に気を付ける
空気が乾燥すると、粘膜の防御機能が弱まってしまい、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。肌の乾燥や喉の荒れを防ぐことにもつながりますから、室内では加湿器などで50%~60%の適度な湿度を保つようにしましょう。

5.歯みがきは朝起きてすぐ、飲食する前に
口内は、唾液の働きによって良好な状態が保たれています。しかし就寝中は唾液があまり出ず、その働きが弱まるために雑菌が繁殖しやすくなります。起床後、うがいや歯みがきよりも先に飲食してしまうと、口内の雑菌も一緒に飲みこむため、風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりやすい状態になるのです。朝はまず歯をみがき、口内の雑菌を減らしてから飲食することを心がけましょう。

「インフルエンザかもしれない」と思ったら

38℃以上の高熱などが出ていたら早めの受診を
高熱や関節痛など、風邪とは違う症状が見られたら早めに病院で受診しましょう。インフルエンザの検査は発熱後12時間以上経ってから受けるのが望ましいとされますが、すぐに検査を受けないにしても、今ある症状を軽減させるのは大切なことです。
嘔吐や下痢、呼吸が苦しいなどの症状が長引いたり悪化したりした場合は、重症化のサインとも言われますから、一刻も早く受診したいところです。

「咳エチケット」で周囲への感染も予防
「咳エチケット」とは、咳やくしゃみを介して周囲の人がウイルス感染しないよう、咳・くしゃみの出る人自身が注意したいポイントを示したものです。
「咳・くしゃみが出る時にはマスクを着用する」「マスクがない時にはハンカチや手で口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れる」「鼻水や痰を拭ったティッシュはすぐごみ箱に捨て、手で押さえた場合はしっかり手を洗う」など、普段から覚えておくとよいでしょう。

療養中は安静にし、水分補給も欠かさずに
インフルエンザと診断されたら、安静にして睡眠を十分とるようにします。寝ている間も高熱で大量の汗をかきますから、こまめな水分補給を意識するようにしてください。

発病から1週間は受診以外の外出を控える
インフルエンザを発病したら、できれば1週間、少なくとも熱が下がってから2日間は病院受診以外の外出を控えるようにしましょう。
療養中は、家族など同居している人は別の部屋で過ごすか、同じ部屋で寝る場合でも1m以上離れるようにし、お世話は決まった方がするようにします。もちろん、手洗いやマスク着用などの対策も怠らないようにしましょう。詳しくは、東京都感染症情報センター「インフルエンザ対策のポイント」(http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/point/別ウィンドウで開く)をチェックしてみてください。

一度発病すると外出できない期間が長いなど、日常生活への影響も大きく、また重症化すると命にかかわることもあるインフルエンザ。忙しい時期は予防対策などをつい後回しにしがちですが、自分の健康状態を過信せず、日頃から備えておきたいですね。