【万が一のために!】ドライブレコーダーのすすめ

交通事故が発生したとき、記録が残っていないことはトラブルの元。最近では危険運転やあおり運転、巻き込まれ事故の証拠としてドライブレコーダーが注目されるケースが増えています。今回は、ドライブレコーダーの基本と、導入や運用の際のポイントをご紹介します。

ドライブレコーダーとは?

★急ブレーキなどの衝撃が起こる前後の様子を記録

乗用車などに搭載されるドライブレコーダーは、正式には「映像記録型ドライブレコーダー」といいます。運転中、常に取り付け位置(ルームミラー付近)から前方を撮影していますが、一般的には“急ブレーキなどの衝撃を感知した際に、その前後10数秒~20秒ほどの映像を記録する”という仕組みになっているタイプが多いようです。他に、常時映像を記録するタイプ、直近1時間ほどの映像を記録するタイプなどもあります。

★映像だけでなく走行データも記録している

ドライブレコーダーの機種によっては、撮影した映像だけでなく、音声・撮影時刻・位置(GPSによる)・加速度・速度・ウィンカー操作/ブレーキ操作等の走行データも記録します。このため、運送業では事故発生時の記録用に加え、ドライブレコーダーの記録を安全運転教育のための資料とし、事故防止活動に活用しているケースもあります。

★事故の際には“動かぬ証拠”に

従来、交通事故発生時の状況は当事者の言い分や第三者の目撃情報などで分析されてきましたが、それだけでは証言が食い違うことも少なくありません。ドライブレコーダーの記録は、そういった場合も“動かぬ証拠”として活用できます。

★事故にあわなくても意外な使い道が

ドライブレコーダーというと事故にあってしまった時の記録という印象が強いですが、その他にも意外な使い道があります。例えば、ドライブレコーダーの種類によっては駐車監視機能を備えており、ちょっとした用事で車を離れた際も映像を記録し、駐車中の不安を解消してくれるものがあります。また、最近ではドライブ中の風景を動画で記録し、ドライブをより楽しむといった使い方もされているのです。

ドライブレコーダー導入&運用のポイント

【導入編】

① 価格やデザインだけでなく品質重視で

現在のところ、ドライブレコーダーには法による規格などはありません。そのため市場に出回る製品の性能や価格は千差万別で、数千円で購入できるものもあるようですが、すべてがいざという時に十分な機能を持っているとは言い切れないのが現状です。

例えば、当て逃げに遭った様子がドライブレコーダーに記録されていたのに、映像の解像度が低すぎて相手の車のナンバーが読み取れなかった……ということでは、意味がありません。価格やデザインだけで安易に選ぼうとせず、必要な品質を満たしているかしっかり吟味しましょう。

② 実際の映像をチェックして選ぶ

カメラやレコーダーなどの機器は、ついカタログなどに掲載されているスペックで選んでしまいがちです。しかし、詳細なスペックまで確認しきれず、結果として十分な映像が撮れないこともあります。できれば実際の映像をチェックして、前にいる車のナンバーや直近の信号の色がしっかり読み取れるか、画角が十分に広いかをチェックしましょう。

③ メモリーカードも品質と寿命を重視

ドライブレコーダーに差し込むメモリーカードには、デジタルカメラなどで使用する場合の何十倍にも及ぶ回数のデータ書き込みが行われます。この書き込み回数はカードの寿命に大きく関わっており、ドライブレコーダーで使うメモリーカードは寿命が短くなりやすい傾向があります。

マメにチェック・交換するのも大切ですが、まずは品質がしっかりしたメモリーカードを選ぶようにしましょう。店頭などで、知識のあるスタッフに用途を伝えて相談すると安心です。

【運用編】

① 事故がなくても定期的に画像のチェックを

何事もなく運転できていると、ついドライブレコーダーもそのままにしがちですが、放置している間に故障してうまく撮影できなくなっていたり、メモリーカードが破損していたりすることも。いざという時になって後悔しないために、定期的に正常に動作しているかをチェックしましょう。

② もし事故が起こってしまったら、メモリーカードを抜く前に電源を切る

万が一、ドライブレコーダーのデータが必要だと思われる事故などが起こった際は、慌てずにまず本体の電源を切るようにしましょう。電源が入ったままメモリーカードを抜くと、大切なデータが破損してしまう可能性があります。

③ 事故時には記録があることを速やかに知らせ、提出時はコピーを

警察や保険会社等と詳しい話を始める前に、まずは「ドライブレコーダーの記録があります」と周知しましょう。証言の食い違いなどで話がこじれてしまうのをあらかじめ防ぐことができます。また、重要な証拠ですから、警察への提出時は手元にデータのコピーを取ることを忘れずに。万が一データが消失した際も、再提出することができます。

車で公道を走る以上、どんなに気をつけていても「100%事故を防ぐ」ことは難しいといえます。もしもの時のために、ドライブレコーダーをただ装備するだけでなく、メモリーカードも含めた定期的なメンテナンスを欠かさないようにして備えましょう。

参考:

国土交通省:映像記録型ドライブレコーダー・デジタル式運行記録計を活用しよう

http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03driverec/index.html

警察庁:ドライブレコーダーの活用について

https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/drive_recorder.html